演色評価数

color rendering index えんしょくひょうかすう

解説

演色評価数とは、ある物体の色の見え方に対して、照明(光源)が与える影響度合を表す数値のこと。
基準光で照明された試験色の色の見え方と、評価対象とする試験光で照明された試験色の色の見え方のずれ量(色差)から計算し、ある基準光の下での色の見え方を、どれだけ忠実に再現しているのかを表す。

※昼光が、日の出から日没まで、時間とともに変化しても、人は、その変化に順応し、色の見え方には違和感がない。このことから、試験光には、CIE標準光源(昼光)を使用する。
基準光との相対的な演色性を問題にしているのは、人があるものの善し悪しを評価する場合には、無意識のうちに特定の基準と比較して判断していることが多いことと、人の生理学的な進化の過程を考えると、昼光下での体験が評価の基準となっていると考えられるためである。