連続スペクトル
continuous spectrum
れんぞくすぺくとる
解説
連続スペクトルとは、分光器
の分解能をどれほど大きくしても、切れ目がなく連続的に広がるスペクトル
のこと。黒体
または液体の発する熱放射
のスペクトルはこれに属する。
気体の原子や分子でも、放射にあずかるエネルギー準位が連続的の場合には、連続スペクトルが現れる。
スペクトルには、連続スペクトルと線スペクトル
の二種類がある。
白熱電球
や太陽の光
は、さまざまな波長
の光を含み、その波長は広い範囲で連続的に分布している。これを連続スペクトルと言い、連続スペクトルは高温のガスが出す熱放射である。
ネオン管
や水銀ランプ
の光は、スペクトルのところどころに線が現れる。これを線スペクトルと言い、線スペクトルには、明るい線の輝線と暗い線の吸収線(暗線)がある。輝線は、原子から発せられる光で、それぞれの元素に固有のものである。吸収線は、原子が連続光のある特定の波長を吸収
するために現れる。このとき、吸収される光の波長は原子から発せられる光と同じ波長のものである。
