殺菌ランプ

bactericidal lamp, germicidal lamp さっきんらんぷ

解説

一般に、殺菌ランプとは、低圧(約0.1Pa)水銀蒸気の放電によって放射する波長253.7nm(水銀の共鳴線)の殺菌作用の強い紫外放射を利用する光源のこと。

波長250~260nmの紫外放射は、殺菌放射または殺菌線と呼ばれ、細菌や病原菌のDNAに吸収されやすく、これらを死滅させたり不活性化する効力がある。このことから、殺菌ランプは各種の調理室、病院、薬品工場などで、水や粉体、容器などの殺菌用として、広く使用されている。

発光管(ガラス管)には、この紫外放射をよく透過する特殊ガラスを使用し、蛍光体は塗布されていないものが多い。構造、点灯方法などは、低圧水銀ランプ(低圧UVランプ)蛍光ランプと同じである。近年、水銀を用いない殺菌ランプとして、紫外線エキシマ蛍光ランプ(UV-XEFL 1))が開発された。
1)UV-XEFLはウシオ電機が開発した紫外線エキシマ蛍光ランプの製品名。