有機EL

organic electro luminescence ゆうきいーえる

解説

有機ELとは、発光体にジアミン類などの有機化合物を使ったエレクトロルミネセンス(electro luminescence、EL)のこと。
硫化亜鉛などの無機物を使ったELを無機EL(inorganic electro luminescence)と言う。
エレクトロルミネセンス(エレクトロルミネッセンス)を参照。

有機ELは高効率で電気をに変えることから、次世代ディスプレイ(携帯端末の表示装置等)への応用をはじめ、LED(light emitting diode)照明と同様に、次世代照明としても期待されている。また、ELの原理は、液晶ディスプレイのバックライト光源に応用されている。
有機ELディスプレイを参照。

※有機ELはエレクトロルミネセンスという物理現象を利用していが、LEDはp型半導体とn型半導体を接合することで、電気の担い手となるキャリアが存在しているが、有機ELの有機分子にはキャリアがほとんど存在していない。そのため、有機ELは、発光層が陽極(正極)と陰極の間にはさまれた構造となっており、それぞれの電極から+(正孔)と-(電子)を注入し、発光層を励起させることで発光層を光らせている。また、発光層からの光を取り出すために、片方の電極には透明な材料であるITO(Indium Tin Oxide、スズをドープした酸化インジウム)を使うことが多い。