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光技術情報誌「ライトエッジ」No.15

特集 放電ランプ

(1998年11月)

あとがき

次世代を担う新技術には、ますます「光」が深く関与してきており、「光」の利用度が高まることで、私たちの生活がより快適で有意義なものとなれば、「光創造企業-ウシオ」としてこれほど嬉しいことはない。

ライトエッジ誌は、「光」に関心のある、あるいは「光を利用」しておられる大学等の諸研究機関の研究者の方々などに送付させていただいている。毎号、読者の皆さまより色々なご意見・ご感想をいただく。最近では、企業の方々からの講読の申し込みも多い。

本号では、「放電ランプ」の特集号として、放電ランプの種類と概要を概説(第1章)した後、第2~4章でキセノンランプ・超高圧水銀ランプ・メタルハライドランプを中心に、その原理や特性、応用について技術資料的にまとめた。また、かたくるしい話題ばかりではなく、第2章第3節では、少し気分をかえて映写機用光源の歴史的な変還から最近の映像施設の動向まで、少し紙数を割き読物風にして寄稿してもらった。ご関心のある方々のご参考になれば幸いである。

第5章では、その他の放電ランプとして、外部電極型希ガス蛍光ランプ・誘電体バリア放電エキシマランプ・ロングアークメタルハライドランプをとりあげた。今回の特集に折込めなかった放電ランプも多い。いずれこれらについても特集を組んでいきたい。

第6章では最近のプロジェクタの現状と動向をまとめた。第7章ではいくつかの産業への応用例を紹介した。

いろいろな分野の方々が、日頃、解決しなければならない課題として抱えておられることが、「光」によって解決でき、それによって世界的に優位にたてる技術・製品を創り出せるかもしれない。弊社は皆さま方の問題解決や新発想の具現化に協力させていただきたいと考えている。本誌がそれらの糸口になれば幸いである。

企画から編集発行まで、時間がかかりすぎたことなど反省点も多く、関係者にご迷惑をおかけした。

最後に、業務の合間を縫ってご協力・ご執筆いただいた、当社および関連会社の皆さまに感謝いたします。

(大埜 邦治)

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