光技術情報誌「ライトエッジ」No.37〈特集ウシオの新しい取り組み第二回〉 2012年6月発行
シネマ/特殊映像/デジタルサイネージ・メディアファサード
シネマ以外の市場
Kathryn Cress (CDS)、吉田 ひさよ (CDS日本支社)
シネマ以外のビジネス分野向け映像製品は、折り返し地点を過ぎ、2012年度への道を進んでいる。世界的には、特定市場のセグメントと同様、当社(ChristieDigital Systems、以下CDS)のDLP®製品やLCD製品のような技術の選択には、一貫性のある傾向が認められる。3Dへの関心は着実に高まっており、当社の3D技術を組み込んだプロジェクションディスプレイは、さまざまな業種の市場で導入されている。
現在、3Dに加え、政府支出がCDSにいくつかの鍵となる成功をもたらしている。ただし、注意点として、世界経済の影響により、政府レベルのイニシアチブが強要される可能性があるため、その長期的な影響に綿密に注目することが必要となる。
大規模なライブイベント分野もCDSの追い風となっている。ベトナムのハノイ建都1000年祭、ニュージーランドのラグビーワールドカップ、中国の屋外大規模プロジェクションショーといったイベントには、CDSのディスプレイが数多く採用されている。これは、大規模で世界的なイベントにとって、CDSのディスプレイが真に好まれるディスプレイであることを示している。イベントやステージの市場は競合が多いが、これらの市場には、まだ明らかに成長の余地がある。
もうひとつの明るい材料は、CDSが新しい非シネマベースの4Kプロジェクターを製品化したことである。この製品は世界的に発表を済ませたばかりであるが、反響は絶大で、すでに受注済みや契約交渉中の案件もあり、間違いなく市場に歓迎されることになる。