USHIO

光技術情報誌「ライトエッジ」No.37〈特集ウシオの新しい取り組み第二回〉 2012年6月発行

シネマ/特殊映像/デジタルサイネージ・メディアファサード

デジタルサイネージの市場

Kathryn Cress(CDS)、 吉田 ひさよ(CDS日本支社)

デジタル看板業界は比較的新しい存在であるが、着実な成長を遂げ、メディアバイヤーに受け入れられるようになっている。アナリストは、家庭外デジタル広告収入が、約20億ドルから2019年までに70億ドルを大きく超える規模に成長すると予測している。

Christie Digital Systems(以下CDS)の製品は、マイアミドルフィンズのスポーツスタジアムにあるクリスティ双方向型MicroTilesTMウォールのように、ブランドの印象的な表現に貢献する。

広告ベースのディスプレイとしての利用に加え、デジタルメディアは建築家やデザイナーにより、教育、娯楽、情報、芸術の目的でさまざまな公共空間および商業空間に継続的に適用されている。CDSのMicroTilesTMや高輝度プロジェクターは、ドバイのアトランティスホテルでの目を見張るオープニングのような建造物表面へのデジタルイメージのマッピングから、ニューヨークにあるアメリカ自然史博物館のロビー展示物のような素晴らしい内装ディスプレイまで、建築用途に引き続き使用されている。

写真1.アメリカ・ウィスコンシン州立大学にあるWisconsin Institutes for Discoveryに設置されたChristie MicroTilesTM
ここではMicroTilesTMにインタラクティブ性を加え、来場者は自分が知りたい情報に自由にアクセスできる。ラスベガスで開催されたDigital Signage Expo2012 で、「DSE 2012 Apex and Content Awards」を受賞した。

写真2.アメリカ・ニューヨーク(アッパーマンハッタン)にある「アメリカ自然史博物館」に設置されたChristie MicroTilesTM
館内のスペースサイエンスコーナーにあり、ここでの特別展示情報や宇宙に関する様々なニュースなどが表示されている。周囲がガラス張りで日中は自然光がふんだんに入ってくるが、MicroTilesTMに映った映像の視認性にまったくは問題ない。来場者のアイキャッチに役立てられている。

写真3.ドイツ銀行香港支店のカスタマーロビーに設置されたChristie MicroTilesTM
フロアの全面がガラス張りでかなり明るい環境に置かれているが、映像の視認性は高い。時間によって金融情報が表示されたり、抽象的な映像が音とシンクロして上映される。最初はロビーに絵画を飾る予定だったそうだが、MicroTilesTMの高精細で高い色再現性が評価されて、採用に至ったというエピソードもある。

写真4. 近鉄百貨店阿倍野本店(大阪・阿倍野橋)の2011年クリスマスフェア用デジタルサイネージに採用されたChristie MicroTilesTM
クリスマスフェアのキャラクターであるムーミンの絵のほか、クリスマスイルミネーション、クリスマスグッズ特設会場の案内などが表示され、通路を行き交う何万人もの人の目を楽しませた。

Copyright © USHIO INC. All Rights Reserved.