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RESEARCH ARTICLE

  •  PLOS ONE Published: May 3, 2022

Effect of ultraviolet C emitted from KrCl excimer lamp with or without bandpass filter to mouse epidermis

 


 

Kouji Narita1,2,  Krisana Asano1,3,  Kyosuke Yamane4,  Hiroyuki Ohashi4,  Tatsushi Igarashi4,  Akio Nakane1,3  

 

1 Department of Microbiology and Immunology, Hirosaki University Graduate School of Medicine, Hirosaki, Aomori, Japan 
2 Institute for Animal Experimentation, Hirosaki University Graduate School of Medicine, Hirosaki, Aomori, Japan 
3 Department of Biopolymer and Health Science, Hirosaki University Graduate School of Medicine, Hirosaki, Aomori, Japan 
4 Ushio Inc., Chiyoda-ku, Tokyo, Japan 






 

波長222 nmの紫外線C波(UVC)は、従来の殺菌灯の紫外線と同様に細菌やウイルスに対して殺菌、不活化効果を示すが、動物細胞に対する有害性は殺菌灯よりも低いことが報告されている。塩化クリプトン (KrCl) ガスを封入したエキシマランプは、主に波長222 nm の紫外線を放射するが、 222 nm 以外の広い波長帯域の紫外線も放射し、特に222 nm よりも長い波長の UVC とUVB は DNA 損傷を引き起こす。ヒトの皮膚モデルとヒト被験者において、KrCl エキシマランプから放射される有害なUVCの影響はバンドパスフィルターによって軽減されることが報告されている。しかし、バンドパスフィルターの有効性は、動物実験では実証されていない。本研究では、バンドパスフィルターを装着、または未装着のKrCl エキシマランプから放射される UVC をマウスに照射した。フィルター未装着の KrCl エキシマランプを用いて50、150、および 300 mJ/cm2 の線量の UVCをマウスに照射した結果、表皮にシクロブタン型ピリミジンダイマー (CPD) 陽性細胞が誘導されたが、フィルター装着ランプから放射されたUVC では、表皮の CPD 陽性細胞は有意に増加しなかった。本研究の結果は、バンドパスフィルターが、マウスのケラチノサイトに対する 222 nm 以外のUVCの有害性を低減する上で重要な役割を果たしていることを示唆している。 




 


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