紫外線LED
ultraviolet LED
しがいせんえるいーでぃー
解説
紫外線LEDとは、400nm以下の波長の紫外線を発光する発光ダイオード(light emitting diode、LED)のこと。UV-LEDとも言う。
基本的には青色LEDと構造の大きな違いはない。
→発光ダイオード、赤外線LEDを参照。
紫外線LEDの応答速度はマイクロ秒以下であり、紫外線ランプ(高圧水銀ランプやメタルハライドランプ)の数十秒~数分に比較して極めて早く、ON/OFFの繰り返しによる劣化もないため、必要時のみの点灯が可能である。寿命は、使用条件にもよるが1万時間~数万時間であり、紫外線ランプの数倍から10倍近くに及ぶ。
また、単色光であることから、紫外線ランプでは対象プロセスによって必要となるディープUV(Deep UV)カットフィルタや熱線吸収フィルタ、フィルタの冷却システムなどが不要で、照射ユニットの簡素化が図れる。
これらの特徴は、産業用途において、電力使用量の削減や装置の稼働率の向上につながり、COOの観点からも好ましいものと言える。