カーボンアークランプ

carbon arc lamp かーぼんあーくらんぷ

解説

カーボンアークランプとは、炭素(カーボン)電極間のアーク放電によって発光する発光管を持たない放電ランプのこと。

<カーボンアークランプの種類>
低輝度アーク
アーク中の炭素粒子の白熱を利用し、輝度は150~180 cd・m-2で、色温度は 3,600~3,800Kである。
高輝度アーク
電流密度をさらに高くしたもので、輝度は 55~145kcd・m-2で、色温度は2,900~6,500Kである。
発炎アーク
金属の塩類を含浸させた炭素電極を用いて、金属特有のスペクトルの発光を出す。効率は 50lm・W-1以上である。

※カーボンアークランプは高輝度の点光源であり、演色性も優れていることから、以前は映写機投光機、光学機器、写真製版などのほか、材料の耐候試験用光源としても使用されていた。アーク放電を生じる場所が空気中であり、煙や音が発生することから、取扱いや環境などに難がある。近年では、それらの問題のないキセノンランプが使われる。