ステークホルダーエンゲージメント

ステークホルダーエンゲージメント

基本的な考え方

ウシオは企業経営において、株主にとどまらず、従業員、取引先、顧客、債権者、地域社会をはじめとする多様なステークホルダーとの価値共創が重要と考えています。このことから各ステークホルダーの方々と継続的な対話を行い、日々いただいた意見を経営に活かしていくことで企業の社会的責任を果たしてまいります。価値共創や生産性向上によって生み出された収益・成果については下記の取り組みを通じて各ステークホルダーへの適切な分配を行っていきます。

基本的な考え方

実績

ステークホルダー 方針 取り組み
従業員 ウシオは、企業理念の第1項に「会社の繁栄と社員一人ひとりの人生の充実を一致させること」を掲げています。またウシオが進めるESG経営においては「ビジョンに近付くための人財の質向上」、「成果を上げやすい職場環境作り」を重要課題(マテリアリティ)と定めており、従業員の育成や生産性向上等に取り組み、付加価値の最大化を図ってまいります。その上で、生み出した収益・成果に基づいて、「賃金決定の大原則」に則り、自社の状況を踏まえた適切な方法による賃金の引上げを行うとともに、会社と社員が共に成長し、貢献しあう「エンゲージメントの高い集団」を目指します。また会社の持続的な成長を支える最も重要な経営資源は“人財”であるとの考えから、人財投資にも積極的に取り組むことを通じて、従業員への持続的な還元を目指します。
賃金の引上げについて、労使間での真摯な対話
人財投資について、広範な学術領域の人財拡充
知見を広げられる機会提供や、ウシオカレッジ等による学習機会提供
多様な人財が活躍できる環境づくり
株式付与制度の導入
国内外におけるエンゲージメントサーベイの実施
トップマネジメントとの対話機会の創出
取引先
ウシオは、サプライチェーンの取引先の皆様や価値創造を図る事業者の皆様との連携・共存共栄を進めます。
パートナーシップ構築宣言の登録日
【2023年3月27日】
パートナーシップ構築宣言PDF
サプライチェーン全体の共存共栄と規模・系列等を超えた新たな連携
「振興基準」の遵守
CSR調達に関する調査と評価結果に基づくフィードバック
その他
ステークホルダー
ウシオは、Vision 2030で「『光』のソリューションカンパニー」と定め、「あかり・エネルギーとしての光の利用を進め、人々の幸せと社会の発展を支える」ことをMissionとしています。独自の光技術により社会課題を解決し、社会的価値と経済的価値を一致させ、すべてのステークホルダーと価値を共有することで、持続的な発展に取り組んでいきます。
社会課題の解決への貢献
持続的成長に向けた経営戦略の策定
積極的な情報開示

具体的な取り組み

株式付与制度の導入

2030年の目指す姿に掲げている「会社と社員がともに成長、貢献しあう『エンゲージメント』が高い状態の実現」に向けて、様々な取り組みを実施しています。
2023年度は、日本国内のグループ会社を対象に従業員持株会を通じた株式付与制度を導入しました。これは、当社株式を交付し、第1次中期経営計画の必達目標達成に対する成果を還元することと、2023年度から始まる第2次中期経営計画に関して経営と社員が一体となって取り組むことを支援する目的です。
社員の企業業績に対する関心を従来以上に高め、経営とともに中長期的な企業価値向上への貢献意欲を高めるとともに、従業員持株会へのさらなる入会を奨励し、社員の資産形成の一助となることを期待するものです。

社内コミュニケーション

新しいコミュニュケーションツールU-spotの導入

ウシオ電機では、2021年8月より、業務上の貢献に対して社員同士が「感謝」「称賛」「エール」などのメッセージにギフト券がもらえるポイントを添えて送る事が出来る新たなコミュニュケーションツールである「U-spot(社内専用SNS)」を全社導入しました。 これは、直接的な業績貢献に限らず、“いいね”と思った仕事や埋もれがちな日々の小さな貢献にスポットライトをあてることで社員のモチベーション向上を目的としたものです。 導入後のアンケートでは、社員の76%が「投稿を送ったり・もらったりすることでポジティブな気持ちになった」と回答しており、実際にモチベーション向上に繋がる施策となっています。 また、今後は国内外のグループ会社への展開、アワードの開催等を進める予定です。 U-spotを通じて、お互いに感謝や称賛、エールを送り合うことで、人事ビジョンである「認め合い、学び合い、高め合う組織文化」の醸成や挑戦し続けられる組織づくりを目指したいと考えています。

U-spot

文化体育会制度

ウシオ電機には文化体育会制度があり、マラソン部や読書部など約40の部が活動しています。会社からも部活動費の補助などがあり、従業員の健康を増進し、文化教養を高めるとともに、従業員同士のコミュニケーションやリフレッシュを支援しています。

エンゲージメントサーベイ

サーベイの実施と結果を受けて

2021年度よりエンゲージメントサーベイを実施し、社員のエンゲージメントを可視化しています。ウシオでは、エンゲージメントを「会社や職場の同僚との関係に価値を感じ、積極的に貢献したいと考えている状態」と定義し、その状態を示す設問に肯定的な回答をしている社員の割合をエンゲージメントスコアとしています。2021年度はウシオ電機単体での実施、2022年度より国内外グループ会社へと実施対象を拡大しています。初年度の結果を受け、「戦略の浸透」「成長の機会」「多様性の受容」という3つのキーワードが社員のエンゲージメントに強く相関していることが分かりました。さらなるエンゲージメント向上に向け、「戦略の浸透」を強化するために、社長による対話会やeラーニング等のツールを展開しました。
2022年度のウシオのエンゲージメントスコアは52%となっており、エンゲージメント向上に向けた取り組みは道半ばですが、活動を継続する中で、この中期経営計画期間中に2022年度比10ポイント向上させることを目標としています。

サーベイの実施と結果を受けて
2022年度エンゲージメントスコア

2023年度の取り組み内容

① 戦略に関するコミュケーションの強化
社長との対話会を日本から海外へ拡大、継続するとともに、経営層だけでなくトップマネジメント層による対話会へ発展させ、より身近、かつ広範囲のコミュニケーションを強化しています。
② 戦略、5つの経営のフォーカスの理解と共感
戦略を自分ごととして考えるためのサポートツールとしてワークブックを作製し、そのワークブックを活用したワークショップを各部署で実施しています。自身のキャリアを考え、自業務と5つの経営のフォーカスとのつながりが実感できるような仕掛けを展開しています。
③ ビジョンとキャリアの紐づけ
ワークブックを活用した人事支援やセルフ・キャリアドック導入によるキャリア自律支援を推進していきます。
海外での対話会の様子
海外での対話会の様子
「みんなで創ろう ウシオグループの2030 ワークブック」
「みんなで創ろう ウシオグループの2030 ワークブック」
  • 環境
  • 社会
  • ガバナンス