高輝度放電ランプ

high intensity discharge lamp こうきどほうでんらんぷ

解説

高輝度放電ランプとは、発光管管壁負荷が3W・cm-2以上の熱陰極放電ランプのこと。
一般には、高圧水銀ランプ(高圧UVランプ)メタルハライドランプ高圧ナトリウムランプキセノンランプなどの総称として使う。他の放電ランプと比較して、発光部の単位面積当たりの光束が大きく、輝度が高いことから、High Intensity Dischargeの頭文字をとって、HIDランプと呼ばれることも多い。

※1901年、発光効率が大きく改善され、大光束が得られる実用的な水銀ランプが開発された。
1930年代以降に発光管、電極、封入ガス、蛍光体などの技術改良が進み、効率・演色性に優れた蛍光水銀ランプ(蛍光高圧水銀ランプ)が開発された。1960年代には、石英の発光管内に金属ハロゲン化合物を封入し、蛍光水銀ランプよりも演色性と発光効率を改善したメタルハライドランプが開発された。また同時期に、セラミックの発光管を用いて、高圧のナトリウム蒸気圧の放電を利用した高圧ナトリウムランプも開発され、低圧ナトリウムランプに比べて演色性が改善された。これらによって、水銀ランプ、メタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプが出揃い、これらのランプを総称して、高輝度放電ランプ(HIDランプ、High Intensity Discharge Lamp)と呼ばれるようになった。