ダイバーシティ&インクルージョン
ダイバーシティ&インクルージョン推進
ダイバーシティ&インクルージョン(以下、D&I)推進は、5つの経営のフォーカスの一つである「3.成果を上げやすい職場環境作り」に向けた重要な取り組みとして位置づけています。ウシオは、企業理念の実現とRevive Vision 2030の達成に向け、「一人ひとりに焦点を当てた経営」をより一層推進し、多様な経験や能力、価値観を認め合い、尊重し合う風土がグループ全体に根付くことを目指しています。
激しい環境変化に対応するためには、多様な視点による意思決定の質の向上やイノベーションの促進が欠かせません。優秀な人財の確保や企業ブランド・社会的評価の向上に向け、女性管理職比率の向上や障がい者雇用の推進をはじめとするD&Iの強化を重要な課題と捉え、全社員が属性に関わらず活躍できる環境の整備を進めています。D&Iは単なる人事施策ではなく、企業の持続的成長と価値創造につながる経営戦略の一環です。
D&I推進体制の強化と風土づくり
ウシオでは、2017年7月に、D&Iに関心のある有志社員を中心に、経営・人事・社員が一体となって取り組むダイバーシティプロジェクトを立ち上げました。これまで、社員の意識や課題の把握、メールマガジンなどを通じた継続的な情報発信、セミナーの開催、働く環境の整備などを行い、D&I推進の基盤を整えてきました。
これらの活動をさらに発展させ、D&Iを経営戦略の一環としてよりスピーディーに推進し、KPIを達成するため、2024年4月に人事部内にD&I推進に特化した専任部署であるD&I推進課を新設しました。また、2024年10月には、従来のプロジェクトを再編し、D&Iの風土醸成と基盤固めをより強化することをミッションとした「D&I風土づくり委員会」に名称を改め、活動しています。
D&I風土づくり委員会では、テーマごとに3つの分科会を設置し、現状把握から施策の検討・実行までを進めています。「ワークライフ支援分科会」では、出産・育児・介護・治療などのライフイベントと仕事の両立を支援しています。「障がい者雇用分科会」では、障がい者の働き方に関する支援や、受け入れ側の理解促進、環境整備に取り組んでいます。「キャリア支援分科会」では、一人ひとりの多様な働き方を尊重し、社員が主体的にキャリアを考え、自律的に行動するための支援と環境整備を進めています。
D&I推進課とD&I風土づくり委員会が連携し、さまざまな観点からD&Iを幅広く推進することで、「多様性(社員一人ひとり)が尊重され全社員が属性に関わらず活躍できる会社」の実現を目指します。
D&I推進の取り組み
ワークライフバランスの推進
仕事と介護の両立のための「両立ブックシェルフ」を設置
ワークライフ支援分科会は、2025年8月に仕事と介護の両立を支援するため、「両立ブックシェルフ」を設置しました。介護をまだ先のことと考えている社員にも、すでに介護に携わっている社員にも役立つ動画や資料を掲載し、介護に関する基礎知識や公的な支援制度、仕事との両立に向けた備えなどを学べる環境を整えています。
さらに、これまで年2回開催していた「介護相談窓口」を常設化しました。介護に関する相談に対応してきた実績のある専門家が、社員のさまざまな悩みや不安に寄り添い、必要な情報提供や支援を行っています。「両立ブックシェルフ」は社員だけでなく、その家族も利用できます。社員と家族が一緒に介護について考え、早めに備えることで、介護に対する不安の軽減と仕事との両立につなげています。
今後も、社員一人ひとりの多様な働き方を尊重し、ライフイベントを迎えても安心して働き続けられる環境の整備に努めていきます。
ジョブリターン制度(再雇用制度)
育児や介護などの理由により当社を退職された方を再雇用する「ジョブリターン制度」を2015年11月より導入し、現在、再入社された方も複数名います。家庭等の事情によりやむを得ず退職した社員を再雇用することにより、当社在職中に培ったスキルや能力を活かし、再度当社で即戦力として活躍してもらうことを目的としています。
女性活躍推進
ウシオは2016年4月に、総合職・一般職の区分を廃止するなど、性別にとらわれない人事制度を導入しました。また、職種に関わらず、自らのキャリアを描くことに難しさを感じる社員が一定数いることを踏まえ、まずは女性社員を対象に「キャリアデザインセミナー」を各事業所で開催しました。セミナーを通じて、社員が自身の強みや成長に向けた課題を認識し、キャリアについて主体的に考える機会を提供しています。

女性活躍推進においては、2026年度までに女性管理職比率を連結15%以上、単体10%以上とする目標を掲げ、2030年度には単体で30%以上の達成を目指しています。単体の女性管理職比率は、前年度の6.8%から6.9%への小幅な上昇にとどまっており、課題と認識しています。
目標達成に向け、各事業部と連携した選抜人財の育成を軸に、2025年度もキャリアを考えるきっかけとなるセミナーや面談の機会を提供しました。今後も、女性管理職候補層の拡充や社員の意識変革、誰もが挑戦しやすい職場風土づくりを進めます。また、男性従業員の育児休業取得率の向上にも継続的に取り組んでいます。従業員の平均勤続年数は年々延びており、特に女性従業員の勤続年数は男性従業員を上回る傾向にあります。
今後もウシオは、多様な人財が能力を発揮し、活躍できる職場環境の整備に努め、持続的な成長を目指してまいります。

障がい者雇用推進
手話体験会・コミュニケーション推進
ウシオでは、障がいの有無に関わらず、多様な人財がそれぞれの職場で役割を担い、能力を発揮しやすい環境づくりを進めています。播磨事業所では聴覚障がいのある社員が就業していることから、上司や同僚が手話を学ぶ「手話サークル」を開催しています。また、障がい者雇用分科会は、2025年度に播磨事業所で「手話体験会」を実施しました。今後も、手話サークルや手話体験会を通じて、手話によるコミュニケーションの輪を広げていきます。
また、会話を認識して文字に変換する音声認識ソフトや、手書き文字を書き込める電子メモパッドなどのITツールも積極的に活用しています。さらに、必要な配慮事項を資料にまとめて全社員に周知するなど、聴覚障がいのある社員が安心・安全に働ける職場環境づくりに努めています。

バリアフリー化
障がいのある社員の意見を反映し、トイレのドアを引き戸にする、階段に手すりを設置する、車いす使用者用駐車場を整備する、見通しの悪い通路にミラーを設置するなど、事業所のバリアフリー化を進めています。
障がい者雇用率
2025年度の障がい者雇用率は2.78%で、法定雇用率2.5%を上回っています。今後も、障がいのある従業員を含む多様な人財が働きやすい環境づくりを進めていきます。
キャリア支援
自律的キャリア形成とキャリア支援
キャリア支援分科会は、社員が自身のキャリアについて考え、主体的に行動するきっかけを提供するため、2025年度にキャリアデザインセミナーを開催するとともに、希望する40歳以上の社員および管理職を対象に、社外のキャリアコンサルタントによるキャリア面談を実施しました。
セミナーでは、働く意味や目的、自身の価値観、モチベーションの源泉を振り返りながら、仕事とプライベートの双方を充実させ、自分らしく働き続けるためのキャリアデザインについて考える機会を提供しました。キャリア面談では、キャリアの専門家との対話を通じて、これまでのキャリアや自身の強み・課題を振り返り、今後の働き方やキャリアビジョンを考える機会としました。
今後も、社員がライフステージや価値観に応じたキャリアを主体的に描き、長期にわたって能力を発揮できる職場環境の整備に努めていきます。
グローバルな人財の活用
ウシオグループの海外売上高比率は約8割です。新たな価値を生み出して持続的に成長するために国籍を問わない多様な人財の採用を推進しており、2018年度以降、約20名の外国籍の方が入社しているほか、国内外のグループ会社でも現地雇用による人財活用を行うこととしています。また、様々な国や背景・価値観をもつ人々とコミュニケーションを通して、ビジネスを推進していくことが必要です。そのために留学制度・トレーニー制度のほか、グループ会社間における人財の交流を通して、グローバルな人財の育成・活用を行っています。
責任と成果に関する報酬体系
ウシオでは、国籍・性別問わず、能力と責任により資格・職務のレベルが与えられます。また、ウシオは法定最低賃金を遵守し、同一資格・同一職務レベルにおいてジェンダー間で統一された報酬体系を適用しています。
ボランティア活動の参加推進
ウシオでは、ボランティア活動のための休暇制度を設けています。このほか、社内有志によるボランティア活動への参加など、積極的な活動が行われています。