労働安全衛生

安全衛生の考え方

ウシオ電機では、労働安全衛生の方針のもと、労働安全衛生への取り組み・活動を推進しています。この労働安全衛生の方針は、弊社拠点で働く構成員(役員、従業員、嘱託、派遣従業員、パート)および構内業者(構内で業務を行う請負業者、委託業者)の安全確保を目的に掲げています。

社員の安全衛生

ウシオ電機では、安全で快適な労働環境を目指し、職場の安全衛生に関する取り組みにも力を入れています。安全衛生管理体制は、事業場単位を基本とし、現場最適化で展開しています。各事業場では、法で定められる産業医や防火管理者などの専門スタッフの選任、安全衛生委員会などの設置などに加え、専門分科会を立ち上げ、業務上のリスクに応じた積極的な取り組みを実践しています。こういった労働安全衛生に関わるアセスメントは当社内業務監査室でも実施しています。発見された事項は取締役会メンバーが委員長を務めるコンプライアンス委員会を通じて全社トップへ報告する体制が取られています。

労働災害の防止・安全のための取り組み

ウシオ電機では、毎年労働災害ゼロを目標として、内部監査の一環として各事業所で巡回などの「安全パトロール」を定期的に年複数回実施するとともに、重大な傷病につながる潜在的なリスクを特定し、予防対策を順に進めており、2030年までの目標として業務上の労働災害ゼロ目標を掲げています。
なお、ウシオ電機では、これまで操業中における死亡ならびに人命に関わる重大な事故の発生はありません。
災害度数率の業界平均比較
製造業:0.32(2023年)
ウシオ電機:0.28(2023年度)

また、新たに設備を導入する際は、その効果だけでなく、安全に関するリスクアセスメントも行った上で導入の可否を判断しています。そのアセスメントの結果に基づき、必要な安全対策が講じられるほか、運用のために決められたルールや基準に基づき定期的なアセスメントも行っています。また、これらを関係者に周知徹底することで労災防止につなげています。現場で使用する化学物質についても、新規購入の際は、リスクアセスメントを実施し、必要な対策が取られたものだけ購入することができます。既存の化学物質についても半年毎にリスク確認と使用状況の調査を行うとともに、内部監査等でルールの周知状況や運用状況の確認も行っています。

また、各自事業所での安全衛生法に基づく健康管理と安全衛生に関わる教育の実施状況は以下の通りです。

安全衛生に関わる教育の実施状況

(単位:人) 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
合計 50 22 37 44 63
2事業所での教育
(播磨、御殿場)
31 0 22 0 0
新入社員への教育
(単体)
19 22 15 44 63

緊急事態に対する行動計画

近年の台風・集中豪雨にともなう洪水被害、地震等が発生した場合に備え、安全対策を講じています。 御殿場事業所では、震度6弱以上の地震発生時を想定した訓練を実施しました。
震度6弱の状況下では、例え火災が発生していなくても、防火扉のロックが外れ、すべての防火扉が閉まり、更に、火災発生の際には防火扉に加え、防火シャッターも閉まる可能性があります。 このような事態に備え、実際に防火扉や防火シャッターを閉鎖することで、人が一人しか通行できないような非日常の緊急事態の状態を作り出し、従業員の避難、地域の消防への通報までの訓練を行いました。

適正な労使関係の構築

ウシオ電機では、労使関係ならびに会社事業活動の円滑化を目的に、定期的に労使協議の機会を設け、労使でさまざまな対話を実施しています。そのために、事業計画・実績、主要な組織改正などは定期的に労働組合に説明するとともに、労使一体となって職場環境の改善と安定した労使関係の構築に努めています。