経営のフォーカスとしての重要課題

1. より社会的価値の大きい事業創出

フォーカスの定義

企業の社会的責任が強く求められる現在において、「光のイノベーションカンパニー」として培ってきた光技術を、未来の社会課題解決のために役立てることがウシオに課せられた使命であると考えます。
 これまで、進むべき方向を決める際の判断基準は、利益や自社で出来ることといった視点が中心であったのに対し、社会課題の大きさが市場規模と相関するとの考えから、「より大きな社会課題の解決」にウシオが貢献できるか、という視点に変えることで、人々の幸せと社会の発展を支えていきます。

具体的な取り組み内容

<ロードマップの作成と定期的見直し>
2030年に想定される社会課題を解決することを目的に、イシューツリーマップによる課題の可視化やブレークダウン、バックキャストの考えに基づくロードマップを作成し、そのために必要な光技術の開発、事業化を推進します。
 また、作成したロードマップは仮説検証サイクルを回し、定期的に更新することで精度を高めます。

<Bizモデルを描く人材確保と育成>
取り組むべき社会課題を定め、事業として成立させるためのビジネスモデル、バリューチェーンを描くことのできる人材を社内外で確保します。また、その人材が中心となって継続的に教育を行うことで裾野を広げていきます。

<パートナーシップの構築>
大きな社会課題の解決は、自社の保有技術・製品だけで解決できるとは限りません。不足部分については、設定した社会課題に対して、同じ目的、価値観を持った国内外のビジネスパートナーと協業し、ともに社会課題解決を目指します。

<技術専門家としての人材確保と育成>
各個人が極めたい分野について、「世界初、世界一を目指す」ことを目標に、自由裁量のもと、自ら調査し研究開発を行う活動を行っています。このような活動を通じてウシオの技術力を向上させ、自ら切り拓くことのできる人材を育成します。それに加え、知財教育も2021年度より大幅に強化しています。特許出願だけにとどまらず、特許分析から事業戦略を作成するといったより広い視点での教育を、技術者だけでなく営業や事業責任者を対象として行い、バックキャストの思考で知財戦略を立案できる人材を育てます。また、社内だけでなく大学での講義なども積極的に行い、新時代を担う光技術者の育成を行っています。

<必要な中長期技術開発>
社会課題解決のために強化や新規導入が必要なコア技術を、R&D本部が中心となって開発を行います。現在は、パルス分光、Organs On Chip、光線力学療法の研究開発といった主にLife Science領域の社会課題に関係するテーマを推進しています。

2030年の目指す姿

<社会課題を解決する光ソリューションの提供>

  • ウシオが注力する社会課題に対し光を中軸とした解決策を見出し、その実現に向けたロードマップが構築されている。また、策定したロードマップに沿って事業が展開されている
  • ロードマップに従い、事業をリードするメンバー、並びに市場動向を調査しながらロードマップ修正を行える企画人材が揃った事業体制が構築されている。また、事業推進するパートナーとの良好な関係が構築され、継続的なBiz推進をする体制ができている
  • ロードマップに従い、必要な要素技術が抽出されており、中長期にわたる開発計画が立案・実行されている。また、先行技術を注視し、ロードマップ実現に必要な独自技術の確立を企画チームと連携して行い、定期的に開発計画が見直されている

取り組みの実績と2022年までの計画

<ロードマップの作成と定期的見直し>

  • Industrial ProcessとLife Science領域において解決すべき社会課題や実行テーマを決定し、各テーマの推進プロジェクトをスタートさせた
  • 2030年にウシオが目指す姿からのバックキャストと、その中でウシオの強みが活かせるテーマを継続的に立ち上げ、それらを統合した事業ロードマップを完成していく
  • 各分野におけるビジネスリーダーや開発を推進する体制をグループ全体で構築していく

新規事業創出に取り組む体制~TeamGの活動状況

ウシオの新たな価値創造モデルを実現するために、TeamGを設立しました。今後はTeamGの力を活かし、社会の課題解決を目的とした新規事業創出に取り組みます。
(G=Generation:創出)

TeamGの発足と社会課題解決のための新規事業創出活動

従来の新規事業創出活動においては、以下の課題がありました。

  • テーマを決める際、「製品」 「自らの発想」が中心となっていた
  • 創出事業(社会課題克服)の対象が「日本市場」になっていた
  • 短期間での成果を求めていた
  • 事業創出推進の中心となる部署が定まっていなかった
  • 協力体制が決まっていなかった(自立経営)

上記に対し、2020年度から以下のモデルで新規事業創出を目指すため、それぞれの部署が連携して取り組む体制を構築しました。

TeamGの体制・役割

10〜30年後の社会課題解決を目的とした新規事業創出活動プロジェクトを実施

はじめに、解決すべき未来の社会課題を設定。
その実現のためにより詳細な課題へと分解し、ウシオの光技術が活用できるテーマを設定(バックキャスティングの考え方)。